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安眠のポーズ

「なかなか眠れない」不眠症に悩んでいる人は、実は多くの人が呼吸が浅くなっているのです。呼吸が浅い為に酸素を十分に取り込めておらず、疲労物質が分解されないので疲労感が残ったままの状態になっています。逆に「身体がクタクタなのに眠れない」状態は、精神的な疲労、運動不足、食べ過ぎ、そしてコーヒーなどの興奮性飲料の過剰摂取、日常の空く習慣が引き金となっている事もあります。原因は様々ですが、身体の筋肉をしっかりほぐす事も大切です。今回ご紹介する「魚の変型ポーズ」は、首の後ろがよくほぐれます。その為、頭に新鮮な酸素の入った血液がどんどん入ってきます。不眠に悩んでいるという方は、ぜひ実践し、しばらく継続してみて頂きたいですね。さて、まずは長座の姿勢から息をたっぷり吸いながら、片方ずつ肘をついて仰向けのように後ろへ上体を倒します。胸を弓なりに反らし、頭頂部にある百会のツボを床に置きましょう。この時、意識は百会に置いて集中しましょう。両足はまっすぐ揃えて前に伸ばします。息を吐きながら、両手を万歳するように耳の横へ伸ばします。かかとは立てましょう。このまま10呼吸キープします。難しい場合は半分の5呼吸キープでも大丈夫です。無理ない範囲で行う事も大切ですよ。手は広がらないように気を付けましょう。キープ出来たら、息を吸いながらゆっくり身体を戻します。万歳するのが難しければ、親指を中にして拳骨をつくり、肘を立てて脇を締めた状態で行ってみてください。意識はお腹、あご辺りにも持っていきましょう。あごの引き締め効果もありますよ。慣れてきたら、呼吸数を増やすと、より誘眠効果が得られます。20呼吸くらいまで呼吸してみてください。胸郭を大きく開いて深い呼吸をする事で、胸腺ホルモンの分泌が活性化して免疫力が高まります。風邪の予防や花粉症にも効果が期待できますよ。