低酸素状態は、力を抜いた時に解消されます。筋肉の力が弱まるとともに血流が増え、酸素が一気に筋肉内に流れ込みます。このとき、反応性の高い活性酸素腫がつくられ、これも筋肥大を促すシグナルとなっている可能性があります。筋トレにおけるコツを使うと、筋肥大のメカニズムである代謝環境、酸素環境を、加圧トレーニングをした時のように過酷にできます。そしてダンベルやバーベルを使用してしっかりと負荷をかけて筋トレを行うと、メカニカルストレスがかかり、筋線維の損傷・再生が促されていくというわけです。例えば、ダンベルを使って腕を鍛えたいとしましょう。腕を曲げてダンベルを持ち上げた時、筋肉の内圧が上がり硬くなります。血流は止まって低酸素状態になります。ここから力を抜いてダンベルを下すと、血流が戻り、高酸素状態になるのです。その結果として、ホルモン・成長因子の分泌も促されていき、筋肉が大きく成長していくのです。